[ 2008年 07月 ]

07月14日 (月)・・・深夜Am3:40アップ 

今月もすでに中旬になってしまった。

沖縄から11日に帰ってきた。今年は例年の沖縄紀行と違いいよいよ本格的な撮影。
大きな仕事を2本分撮影してきた・・・今後もまだまだ続く。

その間もナガサキピースミュージアム、東京ギャラリーウォーク・・・そしてJPS展。

同時に動いていく。自分は常に今を動いている。
沖縄での仕事は充実感で、今まで培ってきた人のつながりを活かし自分の経験や体験を活かしての撮影。
国内でも常に動く・・・もう明かしての良いと思うので発表する。

ひとつは夏川りみさんの9月から始まるツアーパンフレットの撮影。しかも彼女自身初の本格的なツアーパンフレット。
かなり大掛かりな撮影になっている・・・そして大掛かりなパンフレット。
初のパンフレットということで僕の強い信念のもとに彼女の歌声の背景である僕も大好きな沖縄・八重山の自然の空気や人の暮らしの営なわれている空気感を彼女の写真とともに伝えたい。いま全力で取り組んでいる。
8月には、また八重山で撮影する。SPITZイベントツアーの合間をかいくぐっての撮影となっていく。

もうひとつは、まだ明かせない。沖縄の巨匠の撮影。これは当初思っていたより大掛かりで年をまたいでの大きな仕事となる。手強い被写体である。しかし完成まで漕ぎ着きたいと思っている。

数年前から言い続けている沖縄仕事の連続。

そしてその間も、川原医師スーダンへの渡航も決まった。8月下旬から・・・状況さえ許せばダルフールに入る。
しかしつい数日前も現地に入っているPKOの方が襲撃され亡くなった。しかしスーダンに僕は行く。
慎重に行動しながら見極めていく。

昨日13日は、ギャラリーウォークで開催して初めて会場に行った。数カ所直したいところがあったから・・・。

そしてあと数時間後には次の撮影の為に出かける・・・浜田省吾さんの撮影。

沖縄の巨匠と同様の新しく踏みだす撮影がヒロシマでも控えている。
秋から都内各地で写真展の計画も進めている。川原医師の出身地・小倉での写真展も決まりそうである。
信州・北陸地方での写真展の計画も進行中。

とにかく全てが同時進行のままに過ごす日々が続いていく。

BBSにもたくさん書き込みしていただいた・・・本当にありがとう。まだまだ書き込みしていってね。

では・・・浜田省吾の撮影に行ってきまぁーす。
本日アップした2カットの写真は沖縄で撮影してきたもの・・・上の写真は波照間島の「みんぴか」というお店でかき氷を食べている時、ふとっ見上げたときの葉が、まるで織物のように感じた瞬間を撮影したもの。
今月のTOP写真とお月様の写真は、やはり日本最南端の島・波照間の日本一美しいビーチのニシ浜でのサンセットと月。
おだやかな時間が流れる・・・忙しい毎日でも貴重で絶対に外せない貴重で尊い時間、必ず毎年のように此処の光と信じられないくらい美しい珊瑚の海と美しい人に会いにいく。ここで1年の健康とエネルギーをもらっている。

07月20日 (日)・・・早朝Am5:40アップ 

先程まで、BBSで書き込んでくれたsumiyaさんへの返信書き込みをしていたら思わずこちらでも一筆と盛り上がってしまい、
久々に戻ってきた。BBS返信でも書いたように、7月に入ってから旅続きだったこともあってBBSへの返信書き込みがやたら
長くなってしまっている。詳しくはBBSを追跡して見てやってください。恥ずかしいけれど娘との交流BBSもありますし・・・。

で、僕はと言えば、これまたBBSでも触れているが、この連休中は、先日撮影してきた浜田省吾の写真の仕上げと、夏川りみさんの仕上げとカンボジアの追加写真の仕上げに没頭しています。

今・・・まだまだ仕上げ中だけどブレイクタイム。一昨日は久々に一日中寝てしまった。スイッチ切れ。
もう2日は寝たきりになりたいが締め切りもあるので少しの体力復帰で仕事復帰。しかし完全ではないので継続力なしといったところ。
仕上げのときは、撮影しているとき以上に集中力と体力がいる。

突然だけれど・・・6月10日のBBSより

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写真に映る美しい富士山
いざ登るととごろごろと石だらけの富士山
どちらも富士山

えさを狙う獰猛なライオン
子供をあやすやさしいライオン
どちらもライオン

ある部分だけを見てそれが全てだと勘違いしてしまう
でも、ものには正があれば負もある
争いの原因が2つも3つもあることがある

報道は、どこまで真実を情報化してくれるのだろうか?
スーダンにいて

「あれ?なんでスーダンが悪者になったような報道なの?」
「あれ?アメリカって英雄的扱い?」
「国連っていつも正義なの?」
なんて驚くこと、しばしばあり

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これは、スーダンロシナンテスにボランティアで6ヶ月もの期間、診療所で従事した看護士さんの日記から・・・


そして7月17日のBBSより

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ここ何日間・・・撮影の傍らスーダンの川原医師と連絡を取り合っています。
先週のPKOの方が犠牲になられたり一昨日はスーダン大統領がICCによって訴追されるなど、
不安定な状況が続いているようですが、現地スーダンは今のところ平穏のようです。
この大統領追訴に関しても、確かなこともあるけれど一方的な視野だけで見ていくと、イラクのフセイン大統領のように、
核兵器・化学兵器を持っているから侵攻したということが、数年後には何もなかったという結論。
ということは・・・フセインは何の罪で処刑されたのか? クルド人虐殺・・・独裁政権etc。
なんでフセイン大統領が処刑されたのか? 僕にはよくわかりません。
独裁者であろうと1人の尊い生命が西側論理で裁かれていくのに僕は疑問を持っています。
そして勝手にアメリカが侵略したことによって、イラクは未だに混沌としています。アフガニスタンも然りです。
西側大国だけからのニュースソースに振り回されるのは、とても危険なこと。
だからといって僕はスーダン政府の味方でもないし、日本も含めての西側大国の味方でもない。
スーダン大統領の訴追の件も、彼は彼の罪としてだけではなく、もっともっと注意深く調べて判断していかないと、また愚かなことが起こってしまうと思うのです。

僕は、ただただ川原医師が、どんな状況であれひとりひとりの患者たちを今日もひたすらに診察しているということ
・・・それを伝えたくてスーダンにまた行こうとしています。

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現地スーダンにいて驚くことは、あまりにも一方的な報道が多いと言うこと。
日本にいて起こった事実だけを報道は伝えていたとしても、それは西側の通信社。
イラク戦争で重大な役割を果たしたと思うのが「アルジャジーラ」という中東の放送局。これまでCNNやBBCだったりする西側の放送局からだけの目線から違う角度の目線も表現してくれた。

日本にいてスーダン大統領がICC(国際刑事裁判所)によって訴追されたニュースに触れる・・・容疑は「バシル政権下で少なくとも民間人3万5000人が虐殺され、難民化した8万〜26万5000人が死亡した」というもの。

このニュースを見て、スーダン大統領は悪い奴だと単純に理解してほしくないと思う。
BBSでも触れたように確かに難民もいる、虐殺もある。しかしダルフール紛争には、イラクのときと同様に石油利権の争いがある。単なる内紛の北と南の争いだけではなく、イスラム・中国対欧米諸国の石油利権の争奪戦・・・犠牲になっているのは大国の駆け引きの中で苦しむ一般のスーダンの住民。
それが先の「ある部分だけを見てそれが全てだと勘違いしてしまう・・・でも、ものには正があれば負もある
争いの原因が2つも3つもあることがある。報道は、どこまで真実を情報化してくれるのだろうか?
スーダンにいて「あれ?なんでスーダンが悪者になったような報道なの?」「あれ?アメリカって英雄的扱い?」
「国連っていつも正義なの?」なんて驚くこと、しばしばあり」

の柔らかな表現の中に隠されている真実。
「争いの原因は2つも3つもあることがある」・・・という言葉。

ぼくは深くうなづくのだ。BBSでも書いたように、だからといって僕はスーダン政府の味方でもないし、日本も含めての西側大国の味方でもない。
スーダン大統領の訴追の件も、もっともっと注意深く調べて判断していかないと、また愚かなことが起こってしまうと思うのだ。


報道されていく側面、表現されていく側面・・・僕は強い自戒を込めて伝えていきたい。
僕は僕が見てきたものを・・・だから複雑すぎて僕には単純に難民問題や紛争地域のことを語れない。
だからこそ繰り返し繰り返し僕は、ただただ川原医師が、どんな状況であれひとりひとりの患者たちを今日もひたすらに診察しているということ・・・それを伝えたくてスーダンにまた行こうとしています。
ぼくにとって、それだけが事実。

現地の状況は複雑・・・一国の大統領だけが狂って自国民を虐殺しているというだけには見えない。常に大国の影が付きまとう。
日本という国は、そこでも自国のアイデェンテティーを発揮できてないということ・・・アメリカの子分か弟分の立場を感じることがしばしばある。アメリカは1998年に、タンザニアとケニアの在アメリカ大使館襲撃事件の報復で、なぜか? スーダン首都ハルツームにある薬品工場を化学兵器工場としてスカッドミサイルで攻撃した。あとでただの薬品工場だとわかっている。
2003年から始まったイラク戦争でも聞いたことのあるお話・・・スカッドミサイルで攻撃したアメリカはICC(国際刑事裁判所)によって裁かれたのだろうか? 何も大量殺戮兵器がなかったイラクへの戦争・・・アメリカはICC(国際刑事裁判所)によって裁かれたのだろうか?

ぼくはアメリカも大好きである。僕の服装や髪型のほとんどはアメリカやイギリスの音楽から影響受けたもの。
ビートルズもディランも、スプリングスティーンもジャクソン・ブラウンも数えきれないくらい大好きなアーテイストも作家も映画監督もいる。

それぞれの国に住む人は、それぞれ素晴らしいのに国となるとなぜ醜い側面が出てくるのだろう。
国を運営する立場となるとなぜ・・・自国のことばかり、自分の民族ばかりの利権に走るのだろう。
それはアメリカもスーダンもカンボジアも中国も日本も変わらない。政府高官は袖の下にお金を入れる。

それは発展途上国に行くと顕著に現れる・・・そして限られたお金を一部の人たちが握っているから貧富の差が歴然と現れる。
しかし先進国では、その手口は巧妙化されていると思う。ある程度庶民にも分配し不平が出ないところでキープする。だから日本ではなかなか改革が起きない。でも我々の暮らしは、食べてはいけるけれどなかなか豊かさを実感できないところをぐるぐる回っている。

ぼくはもうそろそろ・・・政府高官やそれぞれのスペシャリストたちが自国や自分たちや自分の家庭だけが幸せであれば良いというところから次の段階に行くべきときだと思う。それが僕にとっての音楽アーティストたちだし川原尚行医師の生き方だと思う。
今・・・日本社会では横領や偽装や利権が花盛り・・・これまでも延々とあっただろうけれど最期の膿が出されてる感じがしている。
これからもまだまだこれが続くか、僕らが僕を含めて真っ正面から取り組むか? ぼくらが試されていると思う。

ぼくは綺麗ごとかもしれないけれど、子ども達にせめて小さな誠意からでも伝え続けていきたいと思う。
だから、一つのニュースを見てそれを多角的に見ていくことが必要なのだと思う。
ぼくはイスラムの一般の人々と接し、決してイスラムの一般の人は怖くないと感じた。ニュースで首を切り落とすイスラムの一部の人。ほとんどの人はそうでない平和な人たち。アメリカの人たちもほとんどの人たちが平和を愛する人たち。しかしほんの一部の人たちが戦争を始める・・・それに同調してしまう愚かな一般のアメリカ国民。それにはありもしない大量化学兵器がイラクがもっているというとんでもない大嘘から始まった。ぼくら日本も世界で最初にアメリカ協力の姿勢を示した。国際社会の関係もあるけれど、ものすごく反省しなければいけないと思う。イラクのフセインがどんなに独裁者であろうと、ウソから始まった虐殺を許してはいけない。

だからぐるぐる回っているけれど、アメリカ主導で始まったイラク侵攻の虐殺と、スーダン大統領が虐殺したのであれば、同じようにイラク問題ではアメリカも、加担した日本も裁かれなければいけないということ。そしてこれまた同じようにスーダン大統領も裁かれなければいけないということ。

そしてスーダンの内政問題には、大国の影が常に付きまとっているということ。
スーダン国民だけの問題であれば案外解決は早いよということ・・・。

なんとなく・・・とりとめのない日記になってしまったけれど書き記したいと思った。
ぼくは、6ヶ月間スーダンで医療活動に尽力された看護師・エッちゃんの飾りのない言葉に耳を傾ける。

07月24日 (木)・・・Pm11:00アップ 

さぁさぁ、いよいよ明日から夏の音楽ツアーが始まる。
スピッツ・・・スピッツっ!! 待ちに待った約4ヶ月。
6月の日記に書いたかどうか? 忘れたけれど・・・写真展の準備やカンボジアでの写真を仕上げている最中の6月初旬に見舞われたスピッツライブサウンド聞きたいっ!! 症候群。
スピッツのライブサウンドには禁断症状のように、ライブ会場にあの4人が作り出すライブサウンドに身体全体で埋もれたいという症状が僕には訪れる。
アル中のように、心と身体が彼らのライブでの大音量でのサウンドを求める。6月初旬のときは今日までまだ1ヶ月半。
ミリミリと身体が要求で震えた・・・6月、7月といっぱい動いてきたが、今日がくるのを待ち望みながら毎日を生きてきた。

嬉しーい、嬉ちぃーい・・・とにかく明日現地入りしてスピッツと久々の再会。本当に嬉しいのだ。
全身でスピッツサウンドを浴びる20日間の日々が始まる。ほんとうに嬉しい。

ランッランッランである。

その20日間の間には、また石垣に行って夏川りみちゃんのツアーパンフレットの撮影もある。夏川りみちゃんの野外ライブも撮影する。あと偶然の縁で、またまた僕にとって新しいアーティストも撮影もする。

先に書いたように綱渡りのスケジュールだけど、音楽サウンドまみれの夏のイベントツアーが始まる。
そしてその流れが終わったら、ひたすらその仕上げの作業をして納品完了とともにスーダンへ出発という感じ。

さぁ・・・明日からイベントサウンドまみれツアーの始まり。こころ踊る前日の夜という感じ。


あと今もギャラリーウォーク写真展開催中だけれど、最終日31日は、僕は午後2時くらいに会場に行きたいと思っている。
なので・・・会場にいますので気軽にお声をおかけください。
途中くたびれたら僕は2Fのソファーか1Fの喫茶店にいると思うので探してお声をかけてください。何でもお応えしますのでね。その日はたぶん午後4時か4時半位から撤収作業をしますので、それまでにおいで下さいね。

それでは、ワクワクの広島に行ってきまーす。

追伸・・・8月2日、3日に小倉の「わっしょい百万夏祭り」で、スーダンの写真が20枚くらい展示される予定です。
お近くの方は、ぜひご覧下さいませ。