[ 2005年 05月 ]

05月01日 (日)   

TIME is ROCK !!  なのである。

15年来の友人である城山から、おもわず熱くなってしまう知らせが届いた。

やはりROCKである。今でもROCKミュージックなのだっ!!

たぶん彼が1年近くかかって、そしてこもって書き続けた本が完成した。
タイトルは「僕らのヤングミュジックショー」
                       

「ヤングミュージックショー」を知らない方は、何のこっちゃであるけれど・・・おもに70年代にNHKで放送されていた伝説の洋楽音楽番組である。当時、FEN(ファーイーストネットワーク・・・在米軍基地向けのラジオ放送局)と並び、貴重な洋楽の情報源だった。
・・・ちなみにFENは、1997年にAFNに改名されたらしい・・・ぼくは1985年のアメリカ縦断旅行中に、黒人のひとからファーイーストネットワークと聞き、それまで自然にFENが身に付いてた僕としては、遠い遠い東の国のラジオ?・・・あーなるほどね、アメリカのひとはヨーロッパを向いててグルーと地球一周してきた端っこの国が日本なのね。と痛感した。僕らにとっては太平洋を越したキラキラした隣国のアメリカだと思っていたが、彼らはヨーロッパに向いておったよ・・・だけどFENからは当時どんどんと刺激的なROCKサウンドが流れてきていて、日本の演歌よ、歌謡曲よ・・さようならという感じだったなっ・・・
ところで、AFNってどういう意味 ? 知ってる人がいたら教えて ?・・・・・・

で、城山は昨年5月に27年ぶりに再放送された「KISS」の番組を見たのをきっかけに、1年かけてこの本を書き上げたらしい。
ぼくは、まだ本は読んでない。しかし強く紹介したい。

本書は「ヤングミュージックショー」を土台に、50年代からのROCKミュージックの流れ・歴史を細かく書かれたものだからだ。ぜひ若い世代の人にも、同じ世代の人にも、オッサンの世代の人にも手に取ってほしい。
ぼくの中の血が、湧いてくるのがわかるのだ。だからいつまでも、いつの時でもTIME is ROCK !! なのだ。
そのSPIRITがふつふつとしてくる一冊であるのだっ!!。・・・たぶん ?  ・・・まだ読んでないからさ。

城山から届いた案内文の中にグッグゥ!!とくる共鳴性があった。

 城山文・・「ロックが、初めて聴こえたのはいつのことだったろう。それは15の時、ブルース・スプリングスティーンのアルバム《明日なき暴走》を聴いた瞬間だったように思われる。」

 内藤プロフィール参考・・「1975年 ブルーススプリングスティーンの音楽に衝撃の出会い  音楽と写真の旅の始まりかな?  
家では兄弟の部屋からディラン、ビートルズ、クラプトン、ディープパープル他多数のRockが、常に漏れ伝わってきていたが、やはり自分はブルーススプリングスティンの疾走感・・・」
俺、16歳の時である。 あれれっ、俺と城山って1才違いだったっけ ? あやつのプロフィールを見てみる・・・1964年生まれか。
ということは5才違うわけだから、79年にあやつは聴いたわけだな・・なるほど。
しかし、やはり15・16歳の多感な時期だよな。その時に俺も城山も、このアホだけど愛しい人生が決まったのだな。

 城山文2・・「それまでも、生活にロックはあった。しかし、無自覚だった。ただ、愉しげに流れていた。《明日なき暴走》を初めて聴いた刹那、愉しさと虚しさ、嬉しさと哀しさ、充足感と不安感、そうしたいろんな裏表が感情に渦巻いたのち、凪いだ。そして、合点した。「“何か”は分からないけど、とにかく自分で“何か”を考えなきゃ!」。自覚衝動があったあの瞬間こそが、ロックの事始めだった。」
と書きやがったなー。

 内藤文
(これは先号Vol.52のSPITZファンクラブ会報「スピッツベルゲン」でインタビュー取材を受けた時の文・・ここだけ特別に引用掲載致します)
    
・・「あの頃の音楽は、その時代の世情とかエネルギーにあふれていて、聴いている側に力をくれるものが多かったと思う。自分で何かを起こしたくなる、作りたくなるエネルギーっていうのかなっ。で、きっとあの時代のそういうエネルギーに俺も影響を少なからずも受けていたと思うし、それが映像っていう方向へと向かっていったんだろうね。」

ほーら、見てごらんよ。一致感がすごくあるでしょ。俺、べつにカンニングしてないよ。
だけど、この一致感っ!!

うれしいねー、こんな友達がいることが・・・
で、城山は、バカの100乗くらいの音楽バカなのよ。会社務めてる時から給料のほとんどをアルバム・CDに注ぎ込んでんじゃない?。フリーになってからも全部、音楽にっていう大バカものなのよね。そんなわけで、ずーと俺の洋楽供給源であるわけだけどね。

そんなバカで、とことんROCKバカが全身全霊の1年をかけて書き上げた本だから、俺はまだ読んでないけど案内文のリードを読んだだけだけど、自信を持って推薦します。
見本も送ってくれるみたいだけど、俺はお祝い代わりに本屋で一冊買います。みんなも一冊でいい。一家に一冊でいい。
買って、城山的ROCKミュージックの魂を感じてほしい。
必ず、より一層ROCKが自分の魂の中心にくること間違いなしであるのだ。

で、今月のTOP写真は、おもわず TIME is ROCK !!
ぼくの聖地・・・いろんな人の聖地。
アメリカ・ニュージャージー州アズベリパーク「THE STONE PONNY」の写真だっ!!
いろんな宗教の人たちが、エルサレムやベェナレスや高野山を尋ねるように、ROCK教の僕としては、やはり「STONE PONNY」なのだ。1990年にお参りした時のものである。そして高校球児が甲子園で砂を持って帰るように僕もアズベリパークの浜辺の砂を持ち帰った。
当然、今も僕の部屋で大事に僕を見守ってくれている。

スプリングスティーンが巣立っていった原点の地元のライブハウスなのだ。

そのときはスプリングスティーンのSAX奏者であるクラレンス・クレモンズのライブを「STONE PONNY」で体験した。
・・・ヘッヘッヘッ!! 連れションもした。
おまけにライブ後、汗びっしょりの彼に抱きつき、びっしょりの汗を自分の身体に塗りまくった。
彼の汗は俺の体内に入ったわけである。

俺、変態である。そのままNY公演まで追っかけた。
ちなみにTOP右の写真は1984年、NewYork・・・ほんとうに街全体がスプリングスティーン一色で、夢のような素晴らしい一週間であった。
俺24の夏・・・グスンッ、チクンッ、ウゥーであるな。誰にも渡したくない我が青春の、誇りの一週間。

そんなROCK魂(どんな魂だよー)を沸々と沸き返らせてくれる一冊。買って読んでみちおくれっ!!
僕らの「ヤング・ミュージック・ショー」
城山隆・著
2005年4月29日発売  本体価格2500円 情報センター出版局刊  全国の書店で発売中。
参考サイト http://www.bk1.co.jp/author.asp?authorid=110002747930000

05月10日 (火)   

SPITZ・あまったれツアーの前半戦が終了した。

が、ぼくはバタバタが止まらず日記に落ち着いて向かえない日々を送っているので、おじゃる。
いろいろ記したいことが貯まっていく一方であるのだが、すこし安心したせいか身体が少しお斜め・・・だけど日程だけは入っているので、まずはそれを乗り越えないとということなので、少し余裕が出るまで期待しないで待っててチョ!!

フリーは休みたいけど休めないっ。休みたくないけど仕事がポッカリ空く・・・おー厳しい世界なんじゃよっ!!
んじゃ・・・・・また。

05月13日 (金)   

今、ブルース・スプリングスティーンを聴いている。日本発売5月11日、NEW ALBUM「DEVILS&DUST」。
父親であり兄貴であり、勝手に同士と思っているスプリングスティーンの新曲を繰り返し繰り返し聴いている。
30年前、15の時からの歌声・・・少年は中年になったが、まだまだ聴いている。そして強く誇りに思う。
この人からどれだけの人生を教えてきてもらったか・・・自分の足で立った今も自分の中に染み渡っていく。
今月の表題・・TIME is ROCKをつけた時は、まだアルバムがいつ出るのか? 知らなかった。
でも、一気にニューアルバムを聴き続けてる。・・・そして情報も次々と入ってくる。
ビルボードでマライア・キャリーを押さえて初登場1位になったこと。イギリスでも全世界10カ国でも初登場1位。
1位が偉いとは思わないが、比較的アコースティックなこのアルバムが1位になったことは素直に嬉しい。
そして4月25日からは彼のソロ・アコースティックツアーは始まっている。絶賛の嵐が巻き起こっているらしい。

2001年09月11日 同時多発テロからイラク侵略戦争へ・・・狂い始めている世界への「DEVILS&DUST」。
ぜひ聴いてほしい。ブルース親分・・・シンシンとじっくり聞き、味わさせていただきます。

そして今週は、少し斜めの身体に鞭打ってSPITZといつも通り非常に楽しいロケをした。
スピッツベルゲンのロケである。6月下旬の発行・・・楽しみにしていてください。

おかげで、あっというまにテンションが上がり身体は治った。

そして浜田省吾の撮影。詳細は今日発売のスポーツ各紙を見てください。
いよいよ、いよいよ・・浜田号も発進です。また誇りを持てる音楽の発進です。
世界にも素晴らしく尊敬できるアーティストは沢山いるが、どっこい日本にも誇りを持てるアーティストは沢山いる。

そして、僕のサイトのリンクからボブ・ディランのサイトに飛んでほしい。
あのオッサン・・・60超えているのに、あのライブスケジュール !!
ほんとうに嬉しいし、涙がチョチョギレそうである。
NEVER ENDING TOUR・・・決して終わらないツアー、終わらない歌ばらまいてである。
あー観に行こうかな、アメリカまで・・・見たら最初から最期まで涙止まらないだろうな?
あのディランの声とスタイル。  あー涙が出てきた・・・・。

イギリスでは伝説のバンド「CREAM」が再結成ライブをしたらしいし、ジェフ・ベックも来るし・・
ぼくは行けなかったが、ブライアン・アダムスの日本公演は抜群だったらしいし・・・

まだまだ、そしてどうやったって・・・世界中も日本も、TIME is ROCK !! なのである。

そして、明日からは宮崎へロケ。あんべ光俊と・・・それではまた地鶏とうまい焼酎いただいてきまーす。
ぼくは、この日本で精一杯のことをやり続ける・・・。

05月26日 (水)   

宮崎に行ってきたのだ。

この撮影の目的は、あんべ光俊のニューアルバムのため。
そして僕ら4人は揃った。楽しかったなー、よく飲んだなー、よく食べたなー
3月・4月、あんべさんと何度か打ち合わせをしていく中、なぜか宮崎が撮影の候補になってしまった。
金ちゃんに会いたかった。あんべさんも俺も、一緒に金ちゃんに会いたかった。
当然の事ながら五月女も呼ぶことになった・・・・4人で会いたかったのだ。

1992年夏、ぼくら4人は栃木県馬頭町にいた。アルバム「夢の扉」の撮影のため。町中必死になって走り回った。
イーハトーブの風を代表する写真が撮れた。4人の想いは一緒だった。

あれから14年・・・もう一歩すすめた何かを掴みたくなった。
いつものことながら4人の、まったくそれぞれが我が道を行く珍道中が始まった。それぞれが言いたいことを言っているのである、それでいて喧嘩にならない。ある意味、ぼくは4兄弟だとも思っている。
写真左から次男のあんべシンガー、長男の坂元金一画伯、三男のぼく写真屋、四男の五月女みそ屋。
ぼくたち4人の楽しい記念写真・・・初めて4人で撮ったんじゃないかな?

この旅から、また新しい感覚の写真が撮れていますように・・・
手応えは十分にあった旅であった。

6月にかけて少しずつ丁寧に仕上げていこう。
1月から始まった一連の撮影続きも今月21日で、一段落した。
そして昨日、大量に仕上げて納品が完了。まだまだ仕上げていない写真も沢山あるけれど、それらは徐々に仕上げていけばいい。・・・一段落である。
1月からまともに休みなくずっと動いていたものだから5月に入ってから、SPITZの広島が終わって少しガクッときた。
だけどまだ撮影が続いていたので、この日記もおろそかになりながら、どうにか乗り越えられた感じ。

21日は鎌田ひろゆきさんのライブ・・その後朝まで飲みたかったけど、仕上げの事もあり断念、悔しかったなー。

だが、しかしまたロケがあるので、それに集中していかなくてはと思う今日なのです。
しかし、今までと違って比較的スケジュールがゆっくりできるので、この間に溜まっている仕事やら仕上げをしていこうと思う。体調をリフレッシュしていきながら・・・・
ところでリフレッシュにはSPITZのライブがいいことがわかった。まだ広島で終わったばかりなのに、もう聞きたい禁断症状が表れている・・・なにげにぼくのリフレッシュ剤なのだと改めて気付いたのだ !! ・・・秋が待ち遠しいね。

05月28日 (土)   

仕事をしている間にサッカー日本代表の練習試合が始まっていた。

別に書くつもりもなかったけれど情けない。・・・実に軸のないサッカー。
2試合ともテレビ観戦だったけれど、勝っても負けても感動できる良い試合が見たいのである。
昨晩の試合なんて、放送の司会者・解説者の放送をシラケて見てた・・・ただ日本応援だけの

3月の中田頼みが小野頼みに変わっただけで、鈴木のことは大好きだけどフランスワールドカップの城を見ているみたいで、どうしてバランスばかり考えてゴールに向かう気持ちが見れないの
。大黒ひとりで、もがいてみてもどうしようもないよな・・・。攻めて攻めて負けてしまう日本のここ最近のゲーム展開。これを乗り越えないと明日は見えてこないのは十分わかっている。まとまった9割方いい試合をしても、おもしろくないのだ。

ぼくは勝とうが負けようが関係ない。ただウォーと思うようなサッカーが見たい、サッカー魂を見たい。

やはり何日か前の、ACミランとリバプールのチャンピョンシップの決勝の気迫 !!
クレスポのマルディニのシェフチェンコの、そしてジェラードの気迫と鋭いプレー。
どちらが勝っても楽しめるのがサッカー。ぼくら凡人ではできないプレー、発想力、想像力・・・この一点が見たいのだ。

日本が勝った負けたより、プロとしての超えていく気迫のプレーを見たい、ギリギリの美しいパス、ひと蹴りで局面が変わっていくプレー、泣きたくなるようなシュート・ゴール。
どうも日本代表はまだまだ誰かに合わせていくプレー、そしてどうでもいい献身的なプレーが多すぎる。
ジーコには、もう筋道つけて攻撃的サッカーを貫いて欲しい。バーレーン戦に負けたりすると本当にがけっぷち。
もうどうでもいいから選手全員の闘争心が見たい。

という、どうでもいい日記でした。・・やっとどうでもいいことを書く余裕が出てきたなー
でも今日は信州の方に撮影のロケハンに出かけていくのでした。  ぼくは止まらない。

05月31日 (火)   

5月もあっというまに過ぎてしまったという感じである。

やり残したことがたくさん・・・時間が足りない。
28日、29日と2日間丸々ロケハンに費やした。信州の方はイメージにあった場所が見つからず、ずいぶんといろいろ廻ったが空振りの一日になってしまった・・・・いわゆるボウズであった。
あまりに悔しいので29日も引き続き夜明けとともに車を走らせ、あちらこちらに・・・へへへっ見ーっけた。
秘密の場所も見ーつけたである。・・・それにしても疲れた。でもこれでロケが出来るメドがついたのである。
こうやって写真撮りというのは、地味な作業であるよな・・・1mmずつを積み重ねてであるからに。

で、今日は保留にしてあり迷惑をかけていた繭子ちゃんの写真の仕上げをする。
仕事場にて繭子ちゃんもきて、徹底的に作り上げる作業をして5月は終わりということである。

それにしても歯が痛い。強烈に痛い・・・昨日は痛すぎて倒れるように寝た。
何日も前から徐々に痛くなっていたのだがピークがきてしまった感じ・・・顔の右半分がしびれてる感じなのだ。
だっ、だけどこうやって仕事が途切れないので、行ってることができない。
早く行かなくては・・・6月のテーマは歯医者通いだな・・・・